反戦バス「テキサスの黄色いバラ」号はきょうも行く。
お腹に「いますぐ米軍をイラクから撤退させよう」と書いたバス、「テキサスの黄色いバラ」を仕立て、全米で反戦活動をしているジム・グッドナウさんについては以前書いた。きょうは、その追加取材にやって来た。
今回バスを停めたのは、バージニア郊外の住宅街。バスの中は、ご覧の通り、草の根反戦活動の立て看板や、ビラなどのツールで一杯。
ジムは、この日、この反戦バスを運転し、バーモント州で開かれる反戦集会に向けて1人、出発する。出発風景の映像を撮ることにするが、エンジンがなかなかかからない。
この「黄色いバラ」号、じつは、エンジンの起動が、運転席だけでなく、バスのお尻部分についているエンジンのイグニッションを動かすところから始まる。実にアナログな感じ。
ジムが無事お尻エンジンの起動に成功すると、見守る彼のお仲間達からは、歓声があがる。
さらに、煙ももくもくと上がる。いいんかいな、コレで。戦争は反対するけど、環境にはあまり優しくない感じがするなあ。。
しかし、ちなみに、バスのお尻には「イランを攻撃するな!」という新たなメッセージも加わって、パワー満点である。
アメリカ全土津々浦々を運転して回るジムの生活は、基本的に他人の家に善意で泊めてもらう、というヒッピー的なもの。
今回ジムが泊まったボブ・バンデビアーさん(写真向って左)は、御歳80歳を越えている。
第2次世界大戦(!)の戦争時にエア・フォースにいたという退役軍人である。
彼の家には、
60-90代の「活動家くずれ」が夜な夜な集まり、平和ディスカッションをしたりして、過ごしている。
しかし、平和バス、といっても、反感を買うこともある。
「今すぐ米兵を連れ戻そう」というバスのメッセージが気に食わなかったのか、今回は、こんな中傷メールが「イエローバス」の正面に貼り付けてあった。近所の人がやったと思われる。
「(このバスオーナーは)わざとばかの振りをしているのか?それとも天然なのか?」
ジムは、そんな中傷にもめげず、張り切って反戦活動をしている。「気にしない」のがストレスを貯めないためのコツ、なのだろう。
さらには、オン・ザ・ロードといこう、ということで、ハイウェイを運転中のジムさんを、バスの中からも撮影したりして、きょうの取材は終了。ハイウェイに出ると、沢山の人が、ジムのメッセージを見て、クラクションを鳴らしてくる。直に人々のバスへの反応が見れて、撮影は至極楽しかった。
(参考)
ジムさんのサイトはこれ。
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