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Sunday, March 26, 2006

ブロードウェー・サックスフィフスAve・セントラルパーク。。ビバNYC!

325chloeosotoniikitaiブルックリンのサラの家に泊まってNYCを満喫。写真はサラのルームメートの飼い猫のクロエ。アンニュイな「お外行きたいの」視線に釘付け。。美猫だのう。。

326tktsdiscussionきのうブライダルシャワーをお祝いしたジョアナと、彼女のお仲間達は、うれしいことにテディと同年代。意気投合し、ブロードウェイのミュージカルなど共に連れ立って見にいく。タイムズスクエアのチケット格安売り場「チケッツ」はいつも黒山の人だかりで売り場まで行列が出来ている。待ち時間を利用して、どのミュージカルを見たいか協議する。「芝居」が見たいわけでもない、かといって「オペラ座の怪人」みたいなポピュラーなやつが見たいわけでもない。あーでもない、こーでもない。。

326avenueqboard。。ということで、4人が共に「観たい」と同意したのが、「アベニューQ」。「「セサミストリート」にインスパイアーされたクリエーターが作った、パペット・ミュージカル。しかし、「セサミ」との違いは、パペットを扱っている役者が顔出しし、観客の前に見えるということ。

300pxavenue_q_publicity_group演技もパペットと役者が、同時に動くし、いくつかのキャラはパペットしか見えなかったり、いくつかのキャラは人間だけだったり。パペットと人間の役者が対等にセリフを交わすところが、ユニーク。大学を出たての青年がNYの下町にアパートを借りにやってきて。。というところから始まる「青春物語」。
Avenue Q オフィシャルウェブサイトはこれ。

326japaneseintimessq楽しいミュージカルを観た後は、タイムズスクエア近くの日本食屋でベントー・ボックスランチなどを、わいわいとつつく。まさかタイムズスクエアくんだりまできて、弁当定食を食べられるとは。。時代は変わったもんだね。

326blackdress一転して、ニューヨーカーが「サックス」と略して呼ぶ高級デパート「サックスフィフスアベニュー」で、買い物など。ちかぢかブラックタイ・イベントがあり、それに備えて「ドレス」を買わなければならない必要性に迫られていて。思い切って買うた、せくしい系ドレスだす。。爆。

326centralpark♪ああ~あこがーれーの、セントラル・パーク。(「憧れのハワイ航路」の節でどうぞ)

326timessq夜遊び、食い倒れ、日本食、お買い物、エンターテインメント、摩天楼そぞろ歩き。
あーーーワシントンDCもこれくらい楽しさが充実してればいいのに。。

326tonguekorean>しかし、しかあし。ワシントンはニューヨークとはじぇんじぇんちがって、いわば東京の霞ヶ関・大手町みたいな官公庁街。NYみたいな楽しさは全くもってないのでごじゃる。。後ろ髪引かれつつ、しっかり最後までコリアンタウンの韓国レストランでビビンバなど食って栄養補給して、帰宅。。。。


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Saturday, March 25, 2006

ブルックリンの豪邸でブライダル・シャワーに出席!

325cakebueauty6美しいお祝いのケーキや、素敵なお料理が並ぶ昼下がり。きのうの夜の「バス乗り間違い悪夢」とはうってかわって、優雅なパーティのワンシーン。

325showerthebluehouse4ニューヨークシティ郊外のブルックリンにある、とある豪邸。ブライダルシャワーは、花嫁ジョアナの親友、エミリーさんのご両親のお宅を借りて行われた。ブルーが基調となっている、素敵な一軒家で、聞くとエミリーのご両親は2人とも精神科医とか。どうりで豪華なはず。

325joannasarahemily5左端のジョアナが花嫁で、真ん中がサラ、右端がエミリー(このお宅の娘ではない)。ボストンから共に大学院をサバイブし、こうしてブルックリンに立っているとは夢のようなこと。

325quizjoanna7ブライダルシャワーには、花嫁の身内と友人の女性ほぼ全てに声を掛けるらしいので、花嫁のおばあちゃんやおばさん、いとこも来て盛況。写真は、新婦と新郎のなれそめについてのクイズ。参加者がチームに分かれて、競い合う。
「ジェイソンとジョアナは、どこでどのようにして出会ったのでしょう?」
「プロポーズはどこでどのようにだったでしょうか?」
といった、新婦の身辺に対するカルトクイズできゃーきゃーと、ジョアナのおばあちゃんも混じって盛り上がる。。

325pyjamagiftブライダルシャワーのギフトは、みんなのまえで開封大会を行う。やっぱり「サムシング・ブルー」を買って来た人が、多かった。

325joannagettinghatギフトラッピングを使って、花嫁のためのお帽子を作る、という。。何と可愛らしい習慣なのでしょうね。。バラのついた、可愛らしい帽子が出来て、ブライダルムードも満点だ。

325brooklyn3こんなに楽しかった夕暮れはなかった。ブルックリンを後にして、エミリーの車でマンハッタンへ戻る。それにしても、アメリカ人の車の中は、何でこんなに汚いのか、というくらい汚い人が多い。エミリーも、顔は可愛いし、スレンダーな金髪知的美女で、ロシア語がしゃべれるバイリンガルだったり知識層なのに、車の中はごみだらけ。からのスタバのラテのカップが3つ。読みかけのペーパーバックが1冊、無造作に床に放り投げてあり、なぜかドライヤーとカーラーなんてのも乗っていたり。床には、マクドナルドのラッピングや、ヘアゴム、かばんやTシャツなんてのも層をなしているが、他人を乗せても気にしちゃいない。

325emilyandsarah2「何これ、車の中に住んでるの、エミリー?」とか言ってみたりしたけど、エミリーは一向に気にする気配が無い。ありえないな。ダッシュボードで食事してたり、するんじゃないの。それで車の中で読書もしてみたり、着替えてみたり。うぷぷぷ。こう見えても、彼女はアソシエーテッド・プレス、AP通信の記者だったりするのだ。ちなみに、サラはABCニュースの夜勤プロデューサーをしている。

326sobaya夜は一転、テディの以前の東京会社のNY駐在組と、イーストビレッジの「蕎麦屋」というそばレストランでお食事・再会。NYなのに、東京・神田の下町でそばを食べているような気分が味わえる、素敵なお店。おそばもおいしく、そば粉ビールもおいしく、再会も楽しく、時間はすぎていく。。

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乗り間違え・注文間違いも、深夜ナントカNYC到着。

325chloethecatどどーん。迫力満点の猫。大学院の友人サラの家に到着したのが深夜1時。サラのルームメートの飼っている猫、クロエに迎えられた。猫好きのテディは、こんな感じの迫力のある猫が、もろ直球タイプ猫。。。。好き~。(←変?)

325whitecatサラの家には、もう一匹、写真のような白い猫ちんも居た。しかし、なんでこんな時間(夜1時AM)に、人様の家に到着したのか。

実は、自分が悪かった。悪名高い「チャイナタウンバス」というのが、格安でワシントンDCからNYCまでを結んでいるのは、よく知られている。何と言っても往復で30ドル。運転も荒いし、トイレも汚い。しかし、1時間おきに出発しているし、きちんと到着することは、する。

それで、乗るときにチケットを運転手がチェックしないのも、運転手がバスの行き先を明確に言わないのも、しょうがないと思っていた。しかし、しょうがなくはなかった。この夜、とりあえず飛び乗ったバスの乗り場には、NY行きのバスだけではなく、フィラデルフィア行きのバスもあったのに、気がつかなかった。

324congeeやけに早く到着するな。。そう気がついたときは、もうバスはニューヨークではなく、フィラデルフィア(ペンシルバニア州)に着いていた。乗り換えのバスで、NY行きがあったから良かった。即乗り換えて、1時にNY到着。あまりにお腹が減ったので、朝方までやっているチャイナタウンのお粥の店で一膳。う・ま・い。しかし、具を見てびつくり。カエル。チキンといったのに、何の間違いか、フロッグだすよ。。しかたない。これが意外とうまいので、がつがつと食し、サラ嬢の家に転がり込むと、バタンキュー。。。

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Wednesday, March 22, 2006

サムシング・ブルー。

322bloomingdaleforjoanna大学院の学友のジョアナの結婚が決まり、ブライダル・シャワーの招待状が届く。フィアンセのジェーソン君とも、顔見知りであることもあり、お祝いの気持ちがより高まる。

そこで、ギフトを調達しなくては、といそいそと高級デパート「ブルーミングデールズ」へ向かう。招待状の「ブライダルレジストリー」に、この店の名前があったからだ。ブライダルレジストリーとは、

>Macy'sなどの(デパートメント)ストアに、あらかじめギフトでもらいたい品をレジスターしておき、招待客は新婦の名前またはレジストリー番号でストアのウェブサイトを検索すると、送りたいギフトをオンラインで購入することも出来、またはストアに行って在庫から買っても良いという仕組み。(「おでかけアメリカ快適生活サポート」ウェブサイトより)

っつーことで、いくつになっても、勉強になるもんだね。最近のウェディング動向なんて、知らなかったテディなのであり。。
ところで、そもそもブライダルシャワー、って何よ!?と調べると、

>結婚に先立って新生活を始めるためのグッズをシャワーのようにプレゼントするパーティーなので、正確には、新郎新婦2人のためのものなのでしょうが、キッチン用品やインテリアに関するプレゼントが多いため、どうしても興味は新婦のほうが大きく、そのため自然と女の人たちだけのパーティのようになっていったようです。(同上ウェブサイト)

ふーん。
ということで、閉店までに、何かギフトを買おうっと。
「ブルーのものを身につけると幸せになれる」という”サムシングブルー”の伝説にちなんで、ブルーの布ナプキンセットを購入。これが意外と高いのよ。。予想外の出費にあいたたた。

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Tuesday, March 21, 2006

平和訴える原爆教育ボランティア~大辻由起さん

321yukiatauwithprof50人近くのアメリカ人学生を相手に、ワシントンDC市内にあるアメリカン大学の授業の一こまで行われた、あるプレゼンテーション。発表をしたのは、日本からやって来た大辻 由起さん、23歳(写真右側の女性)だ。

大辻さんは05年3月に東京の大学を卒業したばかり。広島で被爆3世として生まれ、おばあさんを原爆による後遺症で亡くした。そんな自分の生い立ちを「平和教育」のために活かしたいと、決まっていた就職の内定を蹴ってまで、東京に本部を置くボランティア団体「Never Again Campaign(NAC)」の”原爆プレゼンテーション・ボランティア”に志願した。

323yukivowatau_1プレゼンテーションは、「お辞儀」の仕方や、日本語での挨拶など文化の紹介に始まって、やがて核心に迫っていく。

321yukiaupresenmovie_1被爆者についてのドキュメンタリー映画を流したり、原爆にまつわる数字を紹介したり。被爆者に出会ったときの話をしながら、自ら感極まって涙ぐんだり、感情豊かに原子爆弾の悲惨さを発表している姿に感動した。

由起さんの発表を聞いた学生からの質問では、
「真珠湾攻撃を仕掛けてきたのは日本のほうではないのか?」「原爆投下と憲法第9条についての関係は?」などといった鋭い質問が相次ぎ、英語でゆっくりと丁寧に答えようとする大辻さんの姿が印象的だった。

321yukiatau大辻さんは、「Never Again Campaign(NAC)」に応募してきたおよそ20人の中から選ばれ、1年間の「研修」を経て4人の仲間と共に06年2月にアメリカに渡った。この団体では、過去21年間に渡って合計48人の「平和ボランティア」を、アメリカや中南米などを中心に11カ国に送ってきた実績がある。メッセージを伝えた人々の数はアメリカ国内を中心にのべ34万9000人にものぼる。大辻さんはその第9期生にあたる。

大辻さんの活動は、すべてたった一人で行っている。毎日、電話帳で探した地元の高校や小学校に電話をかけ、活動の趣旨を説明して「原爆プレゼンテーション」をさせてほしい、とアポイントメントを取る。アポイントを入れていく作業は、電話口で断られたり英語が早口で聞き取れなかったりと苦難の連続だ。

海外に長期間住んだ経験はないものの、日本女子大学のESS(英語研究会)で部長を務めていたこともあり、英語には自信のある大辻さん。一日に10数件も電話をかける一方、精力的にプレゼンテーションのための学校めぐりを続けている。

活動は無償で行っていて、受け入れ先の学校に交通費を負担してもらう程度。滞在費は、ワシントンDCの平和活動家の家に無償でホームステイさせてもらうなどして節約しているほか、食費などを渡米前にアルバイトで稼いだお金でまかなっていて、まさに孤軍奮闘。そんな姿に共感をして、食事を提供したり発表先の学校まで車を出してくれたり、さまざまな形で協力してくれるアメリカ人が少なくない。

大辻さんは、当面高校や小学校などを中心に、3ヶ月間で100回のプレゼンテーションを行い、2000人以上に平和教育をするのが目標。大学や高校だけではなく、さまざまな年齢層のアメリカ人に向けて発表をしたいという。幼稚園や小学校でのプレゼンテーションでは、すぐに原爆の話をせず、その前に折鶴を折ったり茶道をして見せて、ショックを和らげる工夫をしている。特に聞き手の年齢が若いときには、アメリカが原爆を落としたこと自体を知らないことも多く、大辻さんの話に驚く生徒も多いそうだ。

3月25日現在の大辻さんのプレゼンテーション回数はワシントンDC近郊の学校を中心に52回、話した人数が1096人にものぼり、目標達成に向けて着実に成果を上げている。4月の頭にはニューヨーク州やデラウェア州まで足を伸ばし、プレゼンテーションに精を出す。

由起さんが最近感動したのは「なんで戦争が起きるの?」という6歳の子供の質問だったという。由起さんは、
「子供達が嫌だといっても、イラクで、パレスチナで、戦争は続く。大人たちが戦争を続ける。この質問をブッシュ大統領に投げつけたい。」と話す。3月の頭にはワシントンで行われたイラク戦争開戦3年を受けた反戦デモにも参加。テディは、その反戦デモの取材に出かけたときに、偶然大辻さんに出会った。うれしい偶然の出会い、である。

近頃は、由起さんのプレゼンテーションの評判を聞きつけてアメリカ議会から、下院議員の秘書が彼女に面会を求めてくるなど、由起さんを支援する人の和がワシントンに広がっている。

大辻さんは、今後アメリカに5月半ばまで滞在した後、カナダや英国でも同様の活動をする予定で、活動期限はおよそ1年。


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桜テイスティング。

321tastingswide以前、ワシントンDC桜フェスティバルのキックオフ会見について書いた。きょうは、ワシントンDC市内のレストラン連合が、「桜特別メニュー」のお披露目・テイスティング会見を開いた。桜が咲く期間、観光客向けに、桜にちなんだ特別メニューを提供し、気分を盛り上げてもらおうというのが狙い。ピンクが綺麗な数々のメニューに、撮影そっちのけ(爆)で試食。試食。

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Saturday, March 18, 2006

「チェイニー出て来い!」イラク3周年反戦集会に行く。。

318antibushcheney血塗られた手のひらを見せながら、手を振る「ブッシュ大統領」と「チェイニー副大統領」の仮装した人たちが集合。さて、ここはどこ?

318anticheneyhousemaeイラク戦争開戦3周年(長!)に反対して、反戦集会が開かれた。場所はブッシュ政権の裏幕ことディック・チェイニー副大統領の公邸の前。

318antiyourwarsshameus「チェイニー、出てこーい!」とは言わないけれど、拡声器を握って「今すぐ米軍の撤退を!」と叫ぶ先はチェイニーの家。写真は「Your War Shame us.」と書いてある反戦サイン。
あんたの戦争のせいで恥ずかしい。もしくはあんたの戦争のせいでアメリカを恥じる、の意とかけているのか。

318antiskeltonがいこつには「2313人の米兵が死んだ。でも、100,000人のイラク人も死んでいる。一体何人死ねばいい?」のメッセージが。。痛い。

318antimarchfromside集会は、「embassy row」と呼ばれる大使館の並ぶ通りをデモして進んだ。3月の薄くて寒いけど、春の気配が毛の先ほど感じられる空気の中、デモ隊と共に2kmくらいだろうか、歩いた。

318antiwantedformassmurder写真はブッシュ政権の風刺Tシャツ。反戦デモでは、こういう「風刺Tシャツ」がよく売られているのも特徴。

寒い取材だったが、何だかすがすがしい。デモをしたからって終わる戦争ではないんだろうが、何もしないよりはましなのかもしれない、といつも思う。それに、デモ(の取材)は意外と楽しい。勤務先でついたあだ名が「ラリー・キング」だったりする。ラリー=rally=デモのこと。CNNのトークショー、ラリー・キング・ライブ(Larry King live)の司会者の名前と掛けている。でも、女性なのに「キング」とは。せめて「ラリー・クイーン」と呼んでくださいましな。。


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およばれと「Thank you for smoking」

318sukiハウスメートの両親の家に「お呼ばれ」。ハウスメートは、夫婦ものだが、2人ともワシントンDC近郊出身で、双方の両親とも近くに住んでいる。ハウスメートの妻のほう、キャロリンの両親は日本通で、「すき(SUKI)」という名前の犬を飼っているのだが、これがうるうるした目でせまってくる写真のようにかわゆい犬。そこで、「なでなで」して、和む。

318thankyouforsmokingThank you for smoking」という映画を見る。タバコ会社のためのPRマン、ニック(アーロン・エックハート)が主人公。ワシントンDCを舞台に、タバコ業界を代表してロビー活動を繰り広げるニックの仲間は、アルコール製造者業界のロビイスト・ポリーと銃業界のロビイスト、ボビー。3人そろってランチ・ミーティング兼情報交換をするときは、それぞれが代表する業界が業界であることから、「死の商人(Merchants Of Death)グループ」 と、自分達を呼んでいた。ワシントンには、ダウンタウンに「Kストリート」という通りがあり、さまざまな団体の利益を議会議員に持ち上げる、「ロビイスト」たちの事務所が立ち並ぶことで知られているが、この映画は、まさにその内幕を描いている。ブラックユーモアと皮肉たっぷりの、大人の映画。ケイティ・ホームズ(夫婦で通称”トムキャット”と呼ばれている、トム・クルーズの新妻ね。)が、なかなかのしたたか女役を演じているのも見もの。主人公とケイティとのセックスシーンが、夫トムの介入で、映画公開時には、大幅におとなしくさせられた、とか。。映画自体は、☆2.5。

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Friday, March 17, 2006

アル・ジャジーラワシントン支局長に聞く、英語放送開局の狙い。

Ajelogo先日のジョッシュ・ラッシング記者に続いて、アル・ジャジーラ英語放送のワシントン支局長に英語放送開局の狙いと、ワシントン支局の取材の方針を聞いた。

ウィル・ステビンス氏(下の写真)は、APTN(AP通信社テレビ部門)のラテンアメリカ担当のエディターなどを歴任した。
24時間生放送を行う予定のアル・ジャジーラ英語放送だが、
マレーシアのクアラ・ルンプール、英国のロンドン、カタールのドーハ、アメリカのワシントンDCと、世界の4拠点を結ぶ。ステビンスさんは、その4拠点のうちアメリカ発のニュースの編集責任を負うことになる。(ほかの支局長の顔ぶれはここで。

この新放送局、全く新しい24時間ケーブルTV局の立ち上げ、ということで、人材確保・リクルートも、派手に行われたのだが、その結果既存のアメリカの3大ネットワークや2大ケーブルTV局、通信社、新聞社などから、たくさんの人材が「リクルート=流動」していった。ヨーロッパではBBC出身者やスカイニュース出身者が数多く転職した。ステビンス支局長も、かのAP通信社TVセクションからの転職である。
「え、こんな経歴の人がわざわざアル・ジャジーラに?」というケースもたくさんあり、一部ネガティブなアメリカメディアは
「カタール国の首長(アル・ジャジーラのオーナー)がオイル・マネーでジャーナリストの横つらをはたいている。」と報じた。元ABCの記者が、元BBCの番組ホストが、元CNNのアンカーが、次々とこの「アメリカ・西洋メディアから、アラブメディアへの身売り」ともいえる転職を遂げた。(主な人々の写真リストはここをクリック)

317stebbinswillaji
Q アル・ジャジーラ英語放送のワシントン支局長に就任した経緯は?
A アル・ジャジーラのパーソンズ編成部長と、アソシエーテッド・プレス(AP)時代に知り合いだった。その彼に声をかけられた時、私の人生で、一体このような仕事のチャンスがまた巡ってくるだろうか、と思った。またとないチャンスだと思い、重大任務を引き受けることにした。

Q 英語放送のどのような方針に共感を覚えたの?
A アル・ジャジーラ英語放送なら、新しい視点でニュース報道に取り組めると思った。われわれのモットーは「公正」「正義」「客観的」報道だが、それだけでなく、毎日の報道に新しい視点を持ち込みたいと思っている。これは、私個人のジャーナリズムに対するアプローチに近いと思っている。

Q 番組制作の方針は?
A ワシントン支局は、第一にアメリカのニュースをカバーする。かといって、政治だけにフォーカスするわけではなく、アメリカから様々な視点のニュースや分析を出そうと思っている。
我々は、逃げずに真正面からアルジャジーラが見た通りの視点で、アメリカのニュースを伝えたいと思っているよ。議論や問題を起こすこともいとわない。
かといって、むやみやたらに問題を起こす必要はないんだ。アル・ジャジーラならではの視点で、報道をするつもりだ。さらに、これまで忘れ去られて来たラテンアメリカの視点も、忘れることなく報道したいと思う。
視聴者が「あら、夜の7時だわ。家に帰ってアルジャジーラ英語放送を見なくちゃ。」という生活を送るような、放送局を目指したいと思っている。

Q 大勢のメインストリームメディア出身のジャーナリストが、英語放送への参加を表明しましたが、それについては?
A 安全に表現するなら、英語圏を代表するほぼすべての主流ニュースTV局からの転職者がいる、といえるよ。つまりこれは、いろいろな経験者、いろいろなバックグラウンド、異なる文化的視点を、英語放送に持ち込みたい、という理由からなんだよ。ワシントンDCでニュースをやる以上、われわれのホライズン(地平線)を出来る限りオープンに保ちたいからね。

Q 英語放送開局にあたり、アメリカ政府の圧力を感じたことはあるか。
A いいえ。そんなことはありません。逆に、米国務省のカレン・ヒューズ事務次官(アメリカの外部イメージをよくするために起用。広報外交担当。)の起用によって、逆にアル・ジャジーラへの理解が深まっているようです。アメリカ政府は、「中東のメディアにアメリカことを報じてもらわずには、中東の人に理解されない」ということを徐々に把握して来ています。これまであまりアメリカの価値観が、中東にうまく伝わってなかったことを、反省しているのですね。

Q英語放送だからといって「所詮はアラブの放送局」と、アメリカ国民からの冷ややかな視線を感じたことは?
A 新チャンネルの立ち上げについて、たくさんの人が注目していることは確か。さらに、立ち上げにあたって、非常に多くの視聴者を獲得することについては確信を得ています。純粋に好奇心から見る人もいるだろうし、われわれの理念と英語放送の報道内容がマッチしているかどうか、見たいという人もいるでしょう。たくさんの事前報道が流れましたからね。

Q アル・ジャジーラが英語でワシントンDCから放送をすることの意義は?
A これまでこの地域から報道されていなかった内容の報道を見せたい。ワシントン発といえば、政治だけだと思いがちだけれど、そうではない。それにアメリカからは、単純に報道されていないニュースが数多くあります。そうしたものをすくいとりたい、と思っています。

Q アラブ世界とアメリカとの掛け橋になることができる?
A もちろん。アラブ世界だけでなく、その他の世界と、アメリカとの架け橋になろうと思っています。グローバル・チャンネルを目指しているのですからね。アル・ジャジーラ英語放送は、「ある特別な文化的お荷物」のない視点で、本当に国際的な放送を目指しています。つまり、ある特定の文化的、国的コンテキストから自由な放送を目指すのです。その結果、グローバルに視聴者を増やせると思っています。
アラブで培った「アル・ジャジーラのレガシー、評判」は大事にしてきたい。しかし、それに執着する気持ちはない。レガシーをもとに、全く新たな放送局を立ち上げて行きたいのです。アラブ社会では、アル・ジャジーラは絶大の信頼を得ている放送局です。なぜなら、中東では「独立した目線」で報道をする放送局として、信頼を得ているからです。アル・ジャジーラには「フリー・スピーチ」がある。

Q APやCNNといったメジャーメディアと並ぶ信頼を、アメリカでも培うことが出来ると思いますか?
A もちろん。アルジャジーラのレガシーをもって発展すれば、アメリカでも、それ以外の場所でも、同じ信頼を培うことが必ず出来ると確信しています。

アル・ジャジーラ英語放送のワシントン支局を代表するのイケメン二人に立て続けに会って、改めて、
フリースピーチって、本当のジャーナリズムって、何だろうな、という原点に戻って考えさせられた。それと同時に、いかに普段見ているTVが、大国アメリカの視点に偏っているかを、思い知らされた。自分の頭で考えられなくなるような、押しつけ報道がいかに昨今多いことか。

(参考)
Al Jazeera's (Global) Mission (Fast Company誌掲載)
Al Jazeera's US Face (Washington Post)

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華麗なる某米メインストリームニュース局にお邪魔する。

317abcnewswashington2アメリカ3大ネットワークの一つ、某TV局のワシントン支局を訪問。挨拶がてら、見学できることになる。うれしいな。

317abcnewsoneABCNewsOne は、ABCが系列局に、ニュース映像の配信を送るサービスの名前。CBSの同等サービスは、CBS Newspathといい、NBCならNBC NewsChannelで、CNNならCNN Newsourceという名前がついている。国土が広いので、アメリカの地方ニュース局の報道は、こうした映像配信サービスがないと、成り立たないとすらいえる。

317abcnewsroom「ニュースルーム」。記者の集めてくるニュースを取りまとめ、番組の形に編集し、順番をつける部屋のこと。TVのニュースルームは、新聞のニュースルームと少々異なり、プロデューサー達の部屋、もしくはヘッドラインニュースなどの、記者の関わらないニュースを書いている場所のことをいう。

317abccontrolroomコントロールルーム、調整室、いわゆるサブ。この局のメインのコントロールは、NY・マンハッタンにあるのに、ワシントンでこの充実度。モニターの数がすごい。

317abcthisweekstudio日曜政治討論番組「This Week」スタジオ。どこの国にも政治討論番組はあるが、アメリカの場合は、サンデー・ショーといわれ、日曜日の午前中の同じような時間帯に放映されて、各局がゲストの豪華さと白熱した討論の内容で、視聴率を競い合う。ちなみにCBSは「Face the Nation」、NBCは「Meet the Press」、CNNは「Late Edition」、FOXは「Fox News Sunday」。

317nightline_1Nightline」スタジオとスタッフルーム。デイリーで夜23:30-EST放映されるマガジン形式の30分番組。NBCの「Dateline」はライバル番組。


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Thursday, March 16, 2006

日本人拉致問題を、ホワイトハウス前で訴える集会準備風景を取材。

316asanowhメリーランド州で公認会計士をしている浅野さんの団体「ReACH」では、4,22.06ホワイトハウス前で、拉致認知集会を開く計画を立てている。05年末にも同じホワイトハウス前で小規模な集会をして、日本メディアの間で話題になったが、今回はもっと大きいもの、しかも、在米日本人だけでなく、在米韓国人にも呼びかけて、共催をする。

きょうは、主催者の浅野さん夫妻が、ホワイトハウス前で集会開催場所の下見をし、準備をする風景を取材。ホワイトハウス前の木に咲いた白い花がきれい。


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Tuesday, March 14, 2006

アル・ジャジーラ記者、元海兵隊員ジョッシュ・ラッシングさんの「使命」とは。

314joshinkuwaitマリーン・キャプテン(海兵隊大尉)、ジョッシュ・ラッシングさんは、1972年7月生まれ。軍の組織の中でも精鋭部隊の「Marine=海兵隊員」として、厳しい訓練を受けた。マリーンについては「一度海兵隊員になったら、一生海兵隊員(Once a Marine, always a Marine)」といわれるほど、軍の中でも特に誇り高い組織。

広報官として、カタールのドーハにある、イラク戦争のアメリカ中央軍司令部に勤務した。誰もが、彼は順調にエリートコースを進んでいると思っていた。

しかし、ドーハに本拠を置く、あるケーブルテレビ局の記者たちとの出会いが、彼の人生を変えた。
そのケーブルTV局の名前は、アル・ジャジーラ。
現在のラッシングさんは、海兵隊を辞め、ワシントンDCで、アル・ジャジーラ英語放送の記者をしている。

米軍の兵士が一転して、アラブ世界の声を代弁し「反アメリカ報道」で知られるアル・ジャジーラに「寝返り」をした。彼の転身は、「現代のトウキョウ・ローズ」とか、「アメリカン・ブーブ(アメリカの恥部)」などと、米メインストリーム・メディアに強く揶揄された。
テディはこれまでも何度かジョッシュのことを、ここあっちに書いてきた。

ーーー日本のTV局向けに、ジョッシュ・ラッシングさんの単独インタビューを行うことになった。交渉に交渉を重ねて、厳しいアル・ジャジーラ側の取材スクリーニングを勝ち抜き、きょうを迎えられてうれしい。以下がその要旨。

314joshsaisatsu

Q 米中央軍司令部の広報官をしていたときに、疑問を感じたことがあったか?

A 中東で影響力の大きいアル・ジャジーラにどこまで取材許可を与えるかについて、上官からいつもネガティブな答えをもらっていた。自分の中では、アル・ジャジーラには最大限アメリカ軍を取材させるべき、と思っていたのに。

Q その中央軍司令部時代に、広報官としてアルジャジーラに接し、彼らの報道姿勢をどのように感じた?

A アメリカ人の大半は、その放送内容を見たことも無いのに、アル・ジャジーラにネガティブなイメージを持っていた。自分も全く同じ偏見を持っていた。記者たちに実際に会ったとき、しかし、もっと彼らの放送内容について、知りたいと思った。

Qアメリカのメディアがプロパガンダだ、と感じたことはあるか?
A もちろん。正しい質問をしていない、といつも思っていた。軍の取材をするアメリカメディアの中には、生中継の事前に「きょうは何か伝えたいメッセージはありますか」と、聞く記者がいるんだ。それで、自分が「こういうことを伝えたい」というと、そういうメディアの記者は「わかりました。じゃあこういう質問をしますから、言いたいように答えてください」などと言う。つまり、インタビューのやらせ、だね。そして中継が終わったら、そういう記者は自分の肩をポン、と叩いて「サンキュー・フォー・ユア・サービス(国のために尽くしてくれてありがとう)」などという言うんだ。なぜなら、軍の制服を着た若者をTVで見たときに、視聴者が批判的になるはずがない、と思っているんだぜ。

Q アルジャジーラに転身しようと決めた直接のきっかけは?
A 2003年の7月に、カタールから帰ってきた。2004年2月、海兵隊のロスの事務所で、ハリウッド向けの撮影窓口広報をしていたとき、ある日留守電にこんなメッセージが入っていた。
「 I just want to say thanks for the movie, I saw it at Sundance, the film festival. 」
一体何のことだか、全くわからなかった。しかし、自分とアルジャジーラを題材にしたドキュメンタリー映画が、カタールに駐留していた時に、いつの間にか作られていたことが分かった。アメリカン大学の大学院の学生が、課題を撮りに来た、と行っていたが、それが、いつの間にかドキュメンタリー映画になっていたのだ。

これが、海兵隊を辞めるきっかけになった。映画に出たことで、「アルジャジーラについて講演をしてくれ」という依頼が沢山舞い込むようになったのに、軍隊側が「軍に在籍しながら、アル・ジャジーラについて講演をしてはならない」と伝えてきたからだ。

Q メディアへの転職、しかしなぜ、アルジャジーラでなければならなかったの?
A チャンスが転がってきたから。アル・ジャジーラから連絡があって「英語チャンネルを開局するから、やってみないか」と言われて、パーフェクト・フィットだと思った。 なぜなら、自分がこれまで説いてきた「もっとアル・ジャジーラに、アメリカ人が出演しなければならない」 ということを、実践できるんだからね。

Q イラク戦争では、アメリカ政府高官は、アルジャジーラは偏向しており、暴力をあおっていると批判した。そうした政府高官の批判をどう受け止める?
A アメリカでは、沢山の人が、アル・ジャジーラについて、強い意見を持っているけれど、実際の放送を見たことのある人は、ほんの一握りしかいない。こういうのを「教科書しか読んでいない無知」というんだね。
アメリカメディアは、戦争を間違って伝えている。従軍記者の伝える、アメリカ軍の目線をそのまま垂れ流すんだ。それ以外の目線での報道をすると、アメリカ人たちをびっくりさせてしまうのさ。
こんなたとえがある。「CNNはミサイル発射を報道し、アルジャジーラは、ミサイル投下を報道する」。全く反対方向の、ものの見方だよね。

でも、多くのジャジーラ批判報道は、根も葉もないうそ。たとえばラムズフェルド国防長官(当時)は、「アル・ジャジーラは米兵の斬首を報道している」と批判したけれど、本当のところは、ジャジーラは、一度も斬首を放映したことは、ないんだ。これからもする予定はないよ。

Q ジャジーラ英語放送で、どんな番組を作りたいか?
A アメリカ人に、アメリカ以外の国の文化を理解させるような番組を作りたい。それに多分、アメリカ人の価値観を 世界に広めることも、出来る。アメリカと、アメリカ以外の国の文化の架け橋になりたいんだ。アル・ジャジーラの編成部長は「the America isn’t good understanding the rest of the world, the rest of the world isn’t good at understanding America.」と言っている。

Q アメリカの軍人、海兵隊員が、今度は、アルジャジーラの一員となった。これからのあなたの使命は?
A アメリカ市民である自分と、海兵隊員であった過去と、現在の仕事には、何ら対立するものはないよ。自分がこうしてアル・ジャジーラに就職したことも、誇りに思っている。英語国際放送で、もっとも信頼されるニュースソースになること、これが我々の使命だと思っている。

Q 記者として、インタビューしてみたい人を3人挙げると、誰?
A キューバのフィデル・カストロ大統領、オサマ・ビン・ラディン、ドナルド・ラムズフェルド国防長官(当時)かな。


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近頃の若い人には珍しい、一本筋の通った、ジョッシュのインタビューにほれぼれ、感動した。
180度「生きる道」を転換して、なおかつ使命感に満ちている、そんなラッシング記者は、やはり「ワンス・ア・マリーン、オールウェイズ・マリーン」だ、と言いながら、インタビューの場所を後にした。

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(参考)
彼のウェブサイト
USAトゥデー紙の記事


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Sunday, March 12, 2006

首都の聖パトリック・デーパレード。

312paradeskirtワシントンDCは年中を通して、パレードが沢山ある。聖パトリック・デーもその一つ。しかし、首都だからして、警察の規制があるらしく、いつもパレードはスミソニアン博物館のある、モールの前の大通りと、相場が決まっているのだ。

312minicaroldguyこの大通りがまた、巨大な博物館が並んでいて味気ないことこの上ない。パレードは、商店街のある通りでやると盛り上がるのだ。写真はおじいさんonミニカーのパレード参加者。ミニカーの同好会か。

312paradeilovemydogボストンの聖パトリックパレードが懐かしいなあ。DCでは路上でお酒なんて飲めるわけが無く、厳しいキャピタル・ポリスの統制が利いているのだ。。写真はメリーランド州のドッグトレーナーのグループ。犬が可愛かった。。

312horsepolice写真はDCエリアの騎馬警官たち。ということで、何か窮屈に感じたので、1人アイリッシュパブに行ってギネスを飲んだくれ、アイリッシュ音楽の生演奏に浸る。


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Saturday, March 11, 2006

「親戚のうちを尋ねる」ようなロケ×2。

311rescueabducteeワシントンDCらち連絡会」というグループが、「拉致問題の国際的認知」を目指して、草の根の活動をしている。以前ホワイトハウス前で彼らが集会を開いたときに、取材をしたことを、このブログに書いた。あれから3ヶ月、会を主催するメリーランド州在住の公認会計士、浅野泉さんは、06年4月に、さらに大規模な「ホワイトハウス前、拉致アピール集会」を企画していた。浅野さん宅に集まって、プラカードなど集会グッズの作成をする日本人の皆さんを取材。お昼ごはんにカレーをご馳走になったりして、まるで親戚のお宅にお邪魔しているよう。ご馳走様でした。

311richmond午後からは、車を走らせ、ヴァージニア州の州都、リッチモンドへ。歴史の古い都市として知られ、南北戦争時代にはアメリカ南部連合の首都が置かれていた。南北戦争の将軍の石像が、街のそこここに建っていて、歴史を感じさせる町並みである。

311kellher前出の浅野さんは、ホワイトハウス集会の企画と併せて、拉致のことを書いた本「家族」(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 著・光文社刊)という本を、英語に翻訳するプロジェクトも行っている。ボランティアに手伝ってもらい、拉致被害者家族のつらい経験を英語に訳して、世界に伝えたいというのがその意図。リッチモンドには、その翻訳ボランティアをしている、ケレハーさん夫妻がいる。奥さんのセツ子さんはアメリカの大学院を出てこちらで暮している日本人、だんなさんのエドさんは、日本での英字新聞記者業を経て現在はリッチモンドで地元新聞の編集者をしている、言葉のプロ。

311choppie「アメリカ人は、拉致のことをよく知らない。今すぐアメリカの国の行く末に関わることではないからです。だからこそ、この翻訳プロジェクトの意味がある。」エドさんはこう語ってくれた。インタビューと、ご夫妻の翻訳風景を撮影し、撮影後はセツ子さんの手作りディナーをご馳走に。写真は夫妻の愛犬「チョッピー」。おてんばでおちゃめなワンちゃんである。。

午前中の浅野家といい、ケレハー家といい、大歓迎されて、楽しくておいしいロケを堪能。・

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Thursday, March 09, 2006

ワシントン桜フェスティバル・キックオフ記者会見

39sakurataiko。。に出る。太鼓がちと中華風だけれど、オープニングは鳴りもので華々しく。

39sakurasushi桜色に色付けされたすし飯の巻き寿司、はワシントンのとある寿司レストランが作ったスペシャルメニュー。

39sakuracookie桜の花の形をしたクッキーも、ちょっと毒々しいピンクだけど、桜気分を盛り上げる。

39sakuradisplay3月末から4月の頭にかけて、ワシントンのレストランのそこここで、桜にちなんだスペシャルメニューが楽しめる。桜ウィークはもうすぐそこだ。

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Wednesday, March 08, 2006

ブラサガリ

38fallon太平洋軍司令官に軍事委員会でぶら下がりをすることに。なんかこう文字で書くとすげーが、ただの軍事担当記者の代理なんだな。ぶら下がりとは、マイクを持つことでもある。代理でない自分だけの仕事をするためにアメリカに来たのに、なんで人の代理ばかりなんだろう。滅入る。

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Monday, March 06, 2006

Arab society is not only Al Jazeera

36arabrealitytvアラブ社会と文化についてのレクチャーに出る。レクチャーのタイトルは「アルジャジーラだけじゃない、アラブ社会」。

レクチャーをしたアメリカン大学のアラブ研究の教授(写真)によると。。アメリカには「アメリカン・アイドル」(フォックスTV)という番組があり、コンテスト形式で明日のスターを決める人気番組だが、それに似た番組がシリアで放送されていて、同じように人気らしい。しかし、やはり中東だけあって、そこはコンテスタント(コンテスト参加者)が政治的な発言をすることが目立っている。コンテストに出て来て自分の歌唱力のアピールをするだけでなく、出身国の旗を見にまとって舞台に上がってみたり、コメントを求められると政治的なことを口走ってみたりするらしい。

アルジャジーラが一世を風靡した中東のTV文化だが、ニュースだけでなく、ポップカルチャーも花咲いている。しかも政治的に。。興味深い。

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