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Saturday, December 31, 2005

さようなら2005年、こんにちは2006年。

1231kaidashi0激動の05年も終わろうとしている。大学院2学期目を大雪のボストンで過ごした春から、いろいろあった夏休みを経て、秋はワシントンDCへ。DCでの3学期目もこうして無事終わり。きょうは心安らかに「鍋パーティ」をやるための材料を買出しに。

1231alexandria近郊のウォーター・フロントでは、ライトアップして年越しを祝うらしい。

1231nabeとはいえ、やはり寒い12月は屋内で鍋をつつきながら、日本酒でくいくいっと祝うのが「日本人的」。鍋パーティをやりながら、迎えた2006年。今年は飛躍の年になるといいな。

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Friday, December 30, 2005

拉致被害者救出を訴えるホワイトハウス前ミニ集会を取材。

1230whrachi拉致」。こんな単語を、しばらく日本から離れていてすっかり忘れていた。そんなときに回ってきたのが、日本のテレビ局向けのこんな取材アサインメント、である。親戚が新潟県で拉致された疑いが高い「特性失踪者」であるという浅野泉さんは、DC近郊のメリーランド州在住の日本人。DC近郊で公認会計士をしている彼が、「拉致被害者のために、米国在住の日本人として何かできないか。」と悩み考えた結果、ホワイトハウス前で拉致被害者救出を訴える集会を開くことを思いついたという。

被害者の救出に向けて、アメリカでも世論を盛り上げていこうと、ワシントン近郊に住む有志の連絡会「ReAch」を作ったという浅野さん。年の瀬も迫ったホワイトハウス前で、プラカードを手に6人の連絡会メンバーと共に、拉致事件を紹介したビラを配り、「1人でも多くの人に拉致の事実を知ってもらいたい。」と訴えた。

ビラを受け取ったアメリカ人の中には初めて「北朝鮮による日本人拉致事件」を知ったという人が多く、インタビューしようとマイクを向けると「こんなひどいことが世の中で実際に起きているなんて、知らなかった。」と言う人がほとんど。アメリカという超大国にいると、「拉致」という国際犯罪のことを報道するニュースを目にすることは極めてまれ。それに「イラク戦争」「中東」「テロリズムとの戦い」という大命題を抱えたアメリカのメディアは、極東・アジアで起きている「拉致」のようなニュースをほとんど取り上げない。理由は、直接の国益、利益がないからだ。

しかし、近年は少し風向きが違う。「独裁者」であるキム・ジョンイル、そのtotalitarian regime下による核武装を目の当たりにして、ブッシュ政権内では「北朝鮮をこのままにしてはいけない。」という意見がこれまでになく高まっている。そうした動きを追い風に、アメリカの力を借り「拉致」問題を一日も早く解決するようアメリカの世論に呼びかけたい、それが浅野さんたち連絡会の狙いだ。「ReAch」のメンバーらは、事件を描いた本を英語に翻訳し紹介するなどして、アメリカで「拉致の認知」についての活動の輪を広げたい、としている。ぜひがんばってほしい。

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Thursday, December 29, 2005

ミュージカル「エビータ」鑑賞

1229evita「♪Don't cry for me Argentina~」きょうは、アルゼンチンの独裁者ホアン・ペロンの妻、エビータの半生を描いたミュージカル「Evita」を鑑賞。1996年にマドンナとアントニオ・バンデラスの出演で封切られた映画「エビータ」を見て以来、この物語のファン。

このミュージカル、何と言っても情熱的ながらも切ない楽曲が好きなのだ。映画バージョンも、マドンナの歌う「DON'T CRY FOR ME ARGENTINA」がとても好きだった。

♪Don't cry for me Argentina
The truth is I never left you
All through my wild days
My mad existence
I kept my promise
Don't keep your distance

しかし、今回は貧しい女優だったエビータが酒場でペロン大佐に出会い取り入っていく時の歌、
「I'd Be Surprisingly Good For You」が特に気に入った。歌詞をご紹介。

~前略~
[Eva:]
It seems crazy but you must believe
There's nothing calculated, nothing planned
Please forgive me if I seem naive
I would never want to force your hand
But please understand, I'd be good for you

I don't always rush in like this
Twenty seconds after saying hello
Telling strangers I'm too good to miss
If I'm wrong I hope you'll tell me so
But you really should know, I'd be good for you
I'd be surprisingly good for you

I won't go on if I'm boring you
But do you understand my point of view?
Do you like what you hear, what you see
And would you be, good for me too?

I'm not talking of a hurried night
A frantic tumble then a shy goodbye
Creeping home before it gets too light
That's not the reason that I caught your eye
Which has to imply, I'd be good for you
I'd be surprisingly good for you

[Peron:]
Please go on, you enthrall me
I can understand you perfectly
And I like what I hear, what I see, and knowing me
I would be good for you too

[Eva:]
I'm not talking of a hurried night
A frantic tumble then a shy goodbye
Creeping home before it gets too light
That's not the reason that I caught your eye
Which has to imply, I'd be good for you
I'd be surprisingly good for you...

「私はいつもこんな早急な駆け引きをするわけではないの。あなたが特別なのよ」
と貞淑ぶりを見せながら、
「私、驚くほどあなたのためになるわ。」とぐいぐいと大胆にせまる。

そして、エバは、この後ペロン大佐と結婚。のちに大統領となったペロンのファーストレディとなるのである。

しかし、のちにエバの公私混同とも言える活動は大きな批判を受け、彼女はがんで33歳の人生を閉じる。ペロン政権はクーデターで倒されることに。

彼らの激動の運命の顛末はさておき、一度でいいから、この歌のように情熱的な「駆け引きトーク」をしてみたい、と感じさせるような歌が「I'd Be Surprisingly Good For You」である。。映画のサントラはCDで持っていたが、日本の実家に置いて来てしまった。もう一度改めて歌を聴いて見たくなった。

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Monday, December 26, 2005

ハウスメイトとお買い物〜クリスマスの街はがらんどう。

1226shoppingwithcarolineハウスメイトのキャロリンと、ポスト・クリスマスで激安セール中のショッピングモールにお買い物に繰り出す。

1225nobodyatdupontDCダウンタウンの通りも、ご覧の通り、誰もいない。クリスマス休暇で、街はがらんどうに。

1225xmasparty素敵なお宅。家庭料理。ある家族的なパーティにお招きいただいた。おうち訪問て楽しいな。


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Sunday, December 25, 2005

ハウスメイトのご両親は日本大好きアメリカ人、の巻。

1225partyross12月の半ばからデービッドとキャロリンというアメリカ人夫婦の家で間借りをすることになり、楽しくハウスシェアをして暮らしている。きょうは奥さんのキャロリンの実家で、双方のご家族を招いたクリスマスパーティがあるとかで、お招きに預かる。写真が参加者の皆さん。私だけ「あかの他人」である。(笑)メリーランド州郊外の高級住宅街にご自宅を構えるキャロリンのお父上は、元アメリカ環境庁勤務の統計学者。しかし、家の中を見回してまず驚いたのがこのご一家の「日本びいき」度。なんでもお父様は昔、ネイビー(海軍)として沖縄に駐留していたことがあり、第2次世界大戦終了後の占領下の東京にも行ったことがあるとか。そしてキャロリンのお母様も、日本で幼少時代を過ごしていたことがあるという。だからその娘であるキャロリンが、日本人をハウスメイトに持つことに抵抗が全くなかったというわけである。。

1224sukiそれではキャロリンの実家、ロスさん一家の華麗なる日本コレクションを紹介しよう。まずは飼い犬の「SUKI(スーキー)」から。
2匹犬を飼って、”すき”と”焼き”と名付けようと思ってたんだけど、もう1匹飼えなくて。スキだけになった。」(笑ってやってください)

1224kabukiなぜか「カブキ」のポスター。ロス家の日本にまつわるポスターコレクションの中の1枚。

1225partyjapanese極めつけがこれ。何と障子がある!!!びっくりするにもほどがある。日本通が嵩じて、障子を取り付けたロス家のお父さん、フィルさんはパーティーにて、日本人の私の隣に座るや否や、私を猛然と「現代日本」に関する質問攻めに。。おかげさまで、パーティーフードもろくろく食べられないほど。

見かねたキャロリンが「お父さん、そんなに質問攻めにしたら、テディがごはん食べられないじゃない。」と横槍を入れてくれた。やはり私を「選んで」くれたハウスメイトだけあって、ご両親もただ者ではなかった。。いいんだか、悪いんだか。。

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Thursday, December 22, 2005

コーンストーブ・オーナーの「協同組合」を取材。

1224sairoワシントンDC郊外にある、とある住宅街。DCエリアでも、比較的、環境問題に敏感な人が多いエリアとして知られている。きょうは、その街のゴミ収集場の敷地に設けられたサイロを撮影しにやって来た。このサイロ、牛や豚の飼料が入っているわけではない。実はこの中には、コーンストーブにくべる乾燥とうもろこしが、数トンも備蓄されているのだ。きょう取材するのは、アメリカでも珍しいコーンストーブ・オーナーの「協同組合」。
先日取材した「コーンストーブ」についての企画ネタの、追加ロケである。

燃料となるとうもろこしは、コーンストーブの販売店で手に入るものの、店から遠い人はどうするか。そこで生まれたのが、ユーザーの協同組合「コーンストーブ・COOP」である。メンバーはこの地区に住むコーン・ストーブオーナー20人ほど。

1224carandteresaメンバーが共同出資金を出し合って、乾燥とうもろこしを大量に共同購入し、サイロに備蓄。必要なときにいつでもサイロにやってきて、必要な量だけとうもろこしを取り出せる。写真はCOOPメンバーの一人で、サイロに案内してくれたテレサ・タークさん。

月々あたりの燃料代は、店頭で買うよりも安くなる、というテレサさん。しかも、部屋をあたためる燃料代だけではない。こういうサイロを作れば、「とうもろこし燃料を運ぶときの車のガソリン代すら最小限ですむ」とはテレサさんの主張。「I think if you are able to set up a silo like this and have corn readily available, so you don't have to transport the fuel long way, which is using a lot of fossil fuel in a transportation process.」

「少しでも環境のためになることをしよう、という感覚から、コーンストーブのオーナーの輪が生まれたの」と語るテレサさん。コーンストーブのメリットは、「It is renewable, and it is both economically good and environmentally sound.」とのこと。この組合は地域的なものだが、ヤフーのメーリングリスト上で、ストーブについての情報や、会員同士のコミュニケーションを行っている。サイロからこぼれたとうもろこしを放置しておくと、ねずみや鳥といった害獣が来る原因ともなるので、サイロの「メインテナンス当番」が設けられている。しかし、それ以外は基本的にオンライン上のみの気楽な組合である。

1222teresaintheroom最後に、テレサさんのご自宅を訪問。居間に置かれたコーン・ストーブがあかあかと燃える様子を撮影。「アメリカにはとうもろこしが余るほどある。量が少なくなっているガソリンの代わりに、このとうもろこしを燃やしたらどうか、とつくづく思うわ。(US has anabundance of corns and we are running out of oil so why not burn corn instead of burning oil.)」こう語るテレサさん。

1224catatstoveとうもろこしストーブの前で丸くなる、つまさきが白いたび猫の「mischief-(いたずらの意)」の姿は、本当にいい絵になった。取材が打ち解けたところで、追加でテレサさんのプライベートについて聞いてみる。すると、彼女は政府系の環境コンサルタント団体に勤めている魚類の生態系についてのエキスパートで、ペットの足袋猫1匹と、女性のパートナーの方と同居している、という。つまり、彼女は「レズビアンさん」だった、というわけだ。なかなかプログレッシブで素敵なんではないの!?

政府系機関というお堅い仕事をしているにも関わらず、彼女みたいなばりばり「リベラル」な人が存在する。。それにテレサさんは、環境問題にも関心を持っていて、学歴や知識も高い。先日の取材でであったコーンストーブのオーナも、同じようなリベラルな方であったし、一見保守的そうに見えるDCで、意外な人々の「奥深さ」を発見したコーンストーブ取材であった。。

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Wednesday, December 21, 2005

あのアル・ジャジーラがアメリカ進出を控えて開いたクリスマス・パーティに潜入!

1221jazeeralogoアメリカのメディアが伝えないイラク戦争の現状を、中東の目線で伝え続けてきたテレビ局、アル・ジャジーラ
ラムズフェルド国防長官に「うそつき」「アラブのプロパガンダ」と非難され、支局をアメリカ軍に「accidentally」に爆撃されても、一貫してアラブ人の目線で報道をし続けた孤高のマスメディア、アル・ジャジーラ。

そのアル・ジャジーラが、2006年春をめどに従来のアラビア語放送に加え、英語による新たなチャンネルを立ち上げることになった英語バージョン放送ならではの記者やプロデューサーを新たに雇い、中東発のメッセージを英語圏の国々にじかに届けようというのがねらい。

この英語版アル・ジャジーラ。放送の拠点は世界の4箇所。本社のあるカタールの首都ドーハ、マレーシア・クアラルンプール、イギリス・ロンドン、そしてアメリカのワシントンDCである。

来年春の開局を控えて、準備中のアル・ジャジーラ英語放送のワシントン支局。その彼らが、なんとクリスマス・パーティを開くというので、招待状を頂いた。興味深々で、潜入してみることに。中東のチャンネルなのに、「クリスマス・パーティ」もないだろうに。と、ひねくれた思いを抱きつつも、このパーティには、テディがぜひ一度お目にかかりたかった人が、来ていた。

1221ajipartyその人が、この彼。元アメリカ海兵隊(Marine)の大尉ながら、アル・ジャジーラ英語チャンネルのアンカーに身を転じた、ジョッシュ・ラッシングさん(33歳)である。イラク戦争当時のアル・ジャジーラの内側を描いたドキュメンタリー映画「コントロール・ルーム」。ラッシングさんはこの映画の中で、ドーハに置かれたアメリカ軍のCENTCOM(U.S. Central Command =アメリカ中央軍司令部)のアル・ジャジーラ担当の広報官として描かれていた。映画の中で、彼が”イラク戦争の意義”について、アル・ジャジーラの記者と「哲学的」はたまた「禅問答的」ともいえる議論をする。それが、この映画が出品されていたサンダンス映画祭や、のちの劇場公開時に非常にウケた。そして、ラッシング大尉は一躍有名人になったのだ。
ー参考ー映画「コントロール・ルーム」のウィキペディア

その彼がイラクから帰還後、海兵隊を辞め、アル・ジャジーラの英語放送に参加するというのだから、アメリカのメディアがほっておくわけがなかった。「裏切り者?」「アメリカの恥」いろいろな中傷の一方で、その勇気ある転身を褒める声も伝えられた。

USA Todayに掲載されたラッシングさんの記事はココ
Time Magazineに掲載された同氏の記事はココ

「ハーイ、ラッシングさんですね。映画”コントロール・ルーム”を見て以来、あなたのファンです。あなたの転身、とても勇気があると思います。お会いできてとてもうれしいです。」

ファン、というのはあながちはずれではない。アメリカ軍という大樹に一度は所属しながら、現在は正反対のイデオロギーを伝える機関に所属し、あくまで自分の信念を貫こうとする1人の青年。その存在が魅力的なのだ。しかし、それだけではない。映画に出てきた彼は、「ジャーヘッド」と言われる”海兵隊カット”だったが、今は髪が伸びて写真のようにスーツ姿がりりしい。パーティでも女性陣に取り囲まれていたし、なかなかのウーマナイザー(女性好き)、のような印象も正直受ける。しかし、実物と話すと、まずひきつけられるのはその緑がかった青い青い目と、軍隊で鍛え抜かれた厚い胸板!である。

「映画を見てくれたんだ。光栄だよ。いろいろ批判も受けるけど、こうして今は軍服をスーツに着替えて、ジャーナリストとして働くのを楽しみにしているんだ。」
「あ、あなたをインタビューできたらいいな、と思います。取材を申し込んだら、どうでしょう?」
「喜んで受けるよ。これが名刺だから。」

少々出されたワインを飲みすぎていた私だったが、このときの交換した名刺と会話が、後に本当に「取材」として実現することになった。私の「お調子者」ぶりも、役に立つものである。ラッシング元大尉との「仕事」としての再会は、また今度。

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Tuesday, December 20, 2005

ホワイトハウスを望む展望

1216whandmonumentきょうは日本の放送局のある記者が立ちレポートをするため、付き添いで、こんな展望の場所に来ている。大統領の白い家を見下ろす絶好のロケーションにあるこのスポットに昇り撮影をするためには、セキュリティー上許可をとる必要がある。でないと、「白い家」の上に時に待機している「狙撃隊」に撃たれてしまうかもしれない!?から。

枯れ木に囲まれた白い家は、なんだか平和そうに見えるけど。。


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Monday, December 19, 2005

さようならBUセンター、こんにちは9-7オフィス。

1216bucenter月曜日、さてきょうからボストン大学ワシントンセンター(写真はイラスト)に本当にお別れ。引越し先のハウスメートの家から「通勤」する会社員的生活のはじまり。

1216pen日本のTV局は、時差の関係もあって朝9時から夜7時までの勤務。結構長い。しかも、引越しを終えた日曜日の晩に電話があり「あす朝生中継があるので朝7時までに来てください」との連絡。最初の日からいきなりラフな出だしである。翌火曜日にはコングレス・パスと呼ばれるアメリカ議会の取材証を申請に行ったり、いきなり取材にかりだされても準備万端であるようにすることに、時間を割いた。ワシントンDCはとにかくID、ID、IDの街。政府や議会を取材しようにもパスがなければ、はじまらない。

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Sunday, December 18, 2005

ビッキー見送り、サラ引越し,自分も最終引越し。

1216doorとうとうこの日が来てしまった。出身もバックグラウンドも違う院生3人が、BUワシントン寮暮らしを共にして3ヶ月。思えばいろいろなことがあった。院生同士の内輪もめや、インターン先での仕事の悩み、はたまた人生の悩みまで、夜ごといろいろな話をした。土日ともなれば、映画に行ったり、ごはんを食べたり。姉妹以上に親しく3ヶ月を暮らしてきたのだが、その暮らしもほんとうにきょうが終わりである。

1216farewell最後にワシントン寮の前で「ルーミー」写真を撮る。この後は3人がちりぢりになる。悲しいけれど、予定されていた「別れ」である。「大学院は出たけれど」という感じ。一昔前なら、「大学は出たけれど」仕事が見つからない、という現象が起きたが現代アメリカでは大学院を出ても、すぐに希望の職が見つかる可能性は高くないというわけか。現にビッキー、サラを始めとしてワシントンプログラム参加者のうち80%以上が、「職なし」で修了を迎える。大学院生活のラストスパートが忙しくて、就職活動が「お預け」になっていたせいでもある。これからそれを取り戻すべく、全力で就職活動をする人が多い。私も運良く日本のTV局に拾ってもらったとはいえ、あくまでもテンポラリーのプロデューサー職でのスタートであるから、就職活動は続行する予定である。われわれ3人もこれからのお互いの人生にエールを送り合い、お別れすることにする。

それぞれのとりあえずの行き先は、
・ビッキー→ボストン郊外の弟さんの豪邸へしばらくステイした後、職探しのため出身地のミネアポリスに帰る。ラジオ・プロデューサーが希望の仕事。過去にプロとしての経験がないため、職探しも苦戦中。
・サラ→テキサス州オースティンの実家へ帰って職探し。ニューヨーク、ワシントンなど大都市にあるネットワーク局を中心に、エントリーレベルのプロデューサー職にアプライしていく。
・私→オプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)制度を利用して、ワシントンDCの日本のTV局で働く。近郊のメリーランド州の一軒家に引越し。ネット上で知り合ったハウスメイトとシェア生活の始まり。

1216centerplateビッキーが愛車のスバルで去っていった後は、サラの大きな家具をワシントン寮地下の倉庫に移動。
サラ曰く「また東海岸に戻ってくることを目指して、家具を置いていく」ということだ。家具の移動や引越しは、独身女性にとって頭痛の種であるが、サラはこの後数ヶ月して見事予告どおり東海岸に就職を果たすことになる。その話はまた今度。

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Saturday, December 17, 2005

DC寮から引越し開始!

1216movingワシントンプログラムの修了式も日本のTV局向けの企画取材も無事終わったら、その次は、引越し!写真のように、学友兼ルームメートのビッキーのスバル・フォレスターの後部座席いっぱいに荷物を積み込んだ。それにしても、ビッキーさんはバツ2だけあって(失礼)、引越し荷物の積み込みが天才的にお上手。(写真)

「あそこにまだすきまがある。」とデッドスペースを見つけては、スペースの形に合う荷物をずいずいと詰め込んでいき、もう入らないと思う時の2倍は荷物を詰められる。「積み込みの天才」である。めでたく普通車の2往復でDC市内からメリーランド州郊外の新居へ、荷物は引越しが完了。あとはあすのビッキーさんの引越しを見送るべく、きょうは最後にDC寮ですごす。ルームメートたちと過ごす最後の夜である。

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Friday, December 16, 2005

とうもろこしを燃料に・「コーンストーブ」原油高を背景にひそかなブーム

1216cornupアメリカで新手のストーブがひそかに流行しているらしい。その燃料とは、電気でも灯油でもない、乾燥させたとうもろこし(写真)である。アメリカには中西部にコーン畑がだだーんと広がっている「コーンベルト」地帯なるものがあるし、とうもろこしは「捨てるほど」あるから、という発想らしい。しかし、「とうもろこしで部屋を暖める」と聞いて、素人としては、
・火にくべたらポップコーンみたいにはぜないできちんと燃えるのだろうか?
・燃料としてのコストパフォーマンスはいいのだろうか?(部屋はきちんと暖まるの?)
・ストーブ本体の値段は?本当に売れてるの?どこが作ってるの?
などいろいろな疑問が渦巻く。そこで、これは面白い企画レポートになるだろうと、日本のTV局で本格的に取り上げることが決まった。
個人的には大学院の修了式で頭がいっぱいのきょう。しかし午後からは気分を切り替え、日本のTV局のクルーとして取材に出かけた。

1216marylandcornやってきたのはワシントンDCの北にあるメリーランド州郊外のサイクスビルという田舎町。まっすぐ一本に伸びるハイウェイを中心に、左右に農業地帯が広がっているのどかな一角である。訪れたのは「メリーランド・コーンストーブ」というコーンストーブ専門店。オーナーのラッセル・ザイルさんは20年間この地でとうもろこし農家を営んでいた。しかし、奥さんが「まき」をくべるタイプのストーブから出る煙で健康を害してからは、空気を汚さず資源の有効活用にもなる「コーンストーブ」の魅力に取り付かれ、結局農家を辞めて4年前に販売店を営むことにした。しかしこの冬、ラッセルさんの商売に異変が起きた。売れ行きが、例年の倍以上に増えたというのだ。すでに250台が売れ、「注文が順番に追いつかないし、ウェイティングリストがあるんだ。一年中お客さんのところを回って、取り付けをやったりしている。 “They are through the roofs. I can’t get stoves but I have a waiting list of people want stove. So it is probably going to be all year around, selling stoves, trying to keep up with people installing them..”」ということだ。ほんまかいな?何がそんなにすごいのか、コーンストーブ。見てみようじゃないか。

1216russtoreラッセルさんのショールームには8台ほどのコーンストーブのモデルが並ぶ。お値段は1台$1500-$3700と決して安くはないが、一生ものと思えば高くない!?コーンストーブの製造メーカーは、ミネソタ州に本社を置くアメリカン・エナジー・システム社などが大手で、中西部コーンベルト近くに本社を置く会社が多い。 ラッセルさんのストーブ屋は、こうしたメーカーの販売代理店というわけだ。コーンストーブはただ販売するだけではだめ。取り付けや燃料の販売などメンテナンスのために、こうした地元の代理店が活躍するというわけだ。

とうもろこしは、育つのに最大4ヶ月しか、かからない。まきを使えば、切り倒した木が再び育つまでに40年近くもかかる計算になるから、とうもろこしを燃料に使えば、そんなに待たなくてもいいんだ。毎年毎年新しい「再生可能エネルギー」が手に入る、というわけさ。(“It only takes four months to grow corn maximum, and we get a new renewable resource here so we thought it was great instead of waiting for 40 years chopping down our trees, it’s better that way. Now we don’t have to wait. We have a new renewable source every season.”)」とうもろこしストーブの魅力に取り付かれたラッセルさんは、軽い南部なまりの英語でこう語った。

1216cornstoveこれが、とうもろこしストーブが燃える風景。ストーブの上にあるふたを持ち上げて、燃料をくべる。コーンが足りなくなると、自動的にストーブ内の機構がコーンを少しずつ燃焼装置の部分に継ぎ足してくれる仕組みになっている。最大の特徴としていえるのは、燃焼効率が高く火力が強いので非常に暖かいということ。まきや、電気、灯油を使ったほかのストーブと、体感する暖かさが違う。しかも、空気がまったく汚れていない。温まった空気が自然と対流して、部屋中に行き渡る。とても「マイルド」な温まり方といえる。しかもなぜだか、幸せな気分になる。また、飼料用とうもろこしを燃やしているので、ポップコーンのようにはぜることもない。とはいえ15分に1回くらい、小さな「ぽん」という音がしてはぜることがあるが、それも風情のうちといえよう。気持ちまで温まる、とうもろこしストーブ。一気にファンになってしまった。

1216corninsackラッセルさんの店では、もちろん燃料となるコーンも売っている。一袋50パウンド(約19kg)で、15時間は燃料として使える計算だ。これが一袋たったの4ドル50セント(約500円くらい)なのだから、燃料代としては一月使っても約1万5千円ほどの計算。一冬使えば、従来の電気や天然ガスを使った暖房に比べて3万円以上の節約になる、ということだ。

1216alanhouseラッセルさんの店でストーブを購入したお客さんの家にもお邪魔した。写真のアラン・グロスさんは、自宅で漫画の原作を書く作家として活動している。アランさんの家はとても広い。でもコーンストーブが一台あれば「となりの部屋まで充分暖まる」という。

「今年はガス代が2倍以上に上がったから、コーンストーブのおかげでこの数ヶ月の間に500ドル近くの節約になったよ。だから、コーンストーブ設置の費用も5年も経てば元がとれる計算なんだ。“This year with the cost of the gas rising as much as 50% certainly we think we probably save, perhaps 3-500 dollars over the course of the couple of months (15:52) or all of the winter. So hence the stove will pay itself off in maybe about 5 years.”」日本のコミック・マーケット向けにも漫画を発行しているという漫画の原作家のアランさん。日本のTV局の取材と知って、二つ返事で取材を引き受けてくれた。ありがたいものだ。

この「とうもろこしストーブ」、フランスの通信社AFPによるとアメリカ国内での売上は2005年冬、過去の3倍にまで伸びたという。背景には、石油価格の高騰がある。特にアメリカでは、ハリケーン・カトリーナで石油精製施設がダメージを受けたので、暖房のための代替エネルギーを探そうというトレンドがあった。燃料となるコーンの供給に疑問符がつくため、日本では普及は難しいかもしれないが、私個人としてはもっと多くのアメリカ人に、このような代替エネルギー製品に関心を持ってほしいとつくづく思う。。

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卒業課題提出日、ワシントンプログラム修了の日。

ワシントンプログラム修了日の朝。

目覚めて、昨夜までやっていた課題のVレポートの編集を終えたかどうか、覚えていない。と同時にアドレナリンが全身に回ってきた。
課題が完成していないのに寝てしまった。すわ!?と思いリビングに行くと、そこには
「プランBのポリティクス」とサラの字できれいにラベリングされたテープが置いてある。

「さ、サラ?!編集、やってくれたの?」
「だってテディ寝ちゃったんだもん。その後はやっといたわよ。ほら。」
サラは私が力つきて寝るまで、ソファでうとうとしていたのに、私が力尽きたのを見て、がぜんと目が覚めたらしい。ヒラリーのインタビューを無事終え、雪の中の立ちレポも終えて緊張が解けたせいか私は編集を完成させずに寝てしまったのだ。

まあいい。テープを見てみたが、細かいところが少々荒いものの、私がやり残したところをサラがきちんと編集してある。よかった。これできょうの授業ー修了式に出られる。

1216freshman_1テープを持って、階下のニュースルームにおりるとそこには、サンタクロースの衣装をまとったキリアン教授の愛犬、「フレッシュマン」がこちらを見つめている。フレッシュマンだけではなかった。そこに現れたのは蝶ネクタイをした講師のロバーツさん。もう一人の講師のメーソンさんもスーツ姿である。どうやら修了式だから、おしゃれをして下さったらしい。私たちのために。

1216receiving_1「テディ、前に」
ひとりひとりにこうして修了証を授与してくれる教授陣。8月にボストンから巨大なレンタルトラックでやってきた時は、DCの街にも新顔だった。街のことはわからないし、議会の取材のしかたもわからなくて、一体課題が提出できるのかどうか、政治家に本当に取材ができるのかどうか、半信半疑だった。それがこうして、ヒラリー・クリントンなんて大物にインタビューして、立派にストーリーを編集できた。おまけにインターン先のTV局で放映してくれて、しかも大学院の課題としても認められるとは、すばらしい成果じゃない?

1216newsroomでも。こんな風に感慨に浸っていたのは私だけ。修了式に周りを見回してみたら、みんな「職探し」で頭がいっぱいでそれどころじゃないみたいだ。「修了したのはいいけど、面接を受けた新聞社から結果の通知がない。」「XXTVに応募したのに、空きポジションがないと言われた。」「XXラジオのプロデューサーは契約社員のポジションしかないらしい。」学友たちはそんなことを口々に語り合っている。いつもと変わりないニュースルームだけど、全員集合はきょうが最後なんて信じられない。

1216masonそれでも、学生の代表のトニーが「俺たち、教授陣に感謝の気持ちを示そうと、贈り物を買いました。受け取ってください。」と謝礼のギフト(男性陣にはアルコール、女性の教授にはギフト券など)を渡した時は、盛り上がった。私も少々「じーん」としてしまった。それぞれが別々のメディア向けにインターンをしていて、ブロードキャスト生以外はばらばらのニュースルームだった。だけど、隣り合わせに座って、3ヶ月、政治家(本人であったり、秘書や事務所)相手に「はったり」をかまし合った。仲間の顔は多分ずっと忘れない。もうこのニュースルームで、このメンツで取材活動をすることは一生ないのだけれど。

大学院側からは、修了書のほかに、議事堂の絵の入った「ワシントンセンターTシャツ」と「ワシントンセンター・グラス」をもらった。なかなか気に入っている。

ここで修了したとしても、卒業が認められるのは1月になる。卒業式は1年に1回、まとめて5月に行われるので、出たい人は出ることになる。しかし私の学友たちは「多分出ない可能性が大。職探ししないと。」という感想である。だから、あさってになって寮を追い出されたら、もう二度と彼らとは会えないかもしれない。

しかし、感傷にひたってばかりではいられない。きょうは、睡眠もそこそこなのに、この後日本のTV局として、メリーランド州郊外にロケに行くことになっているのだ。大学院の卒業課題としてプランBの企画をすすめながら、その裏で、日本のTV向けに全く別の企画をしこんでいたのだ。それが実りを迎えたのである。来週から、このTV局で、フリーのプロデューサーとして働くことになったのだから、ありがたいし、いくら予定が重なったからといって、きちんとやらなければならない。

一つ終わって、こうもすぐに次が待っているとは。人生忙しいものだ。忙しいことは、ありがたいことではあるのだが。。(続く)

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Thursday, December 15, 2005

氷雨にまみれて立ちレポ撮影~チャイニーズデリバリーを食べつつ編集作業。

1214katiestandupヒラリーのオフィスのある上院議員会館から出ると、外は、雪。朝から寒いわけだ。一面の雪の中を、立ちレポ・ポイントを探してひたすら歩く。グラマラスな有名セネターへのインタビュー取材のあとは、体力勝負。重い撮影機材を担いで、いい絵をとるためならひたすら歩く、それがTV道。これは大手TV局も、小さいローカル局も、国が違っても、TV業界に携わる者なら、誰もが平等に体験するもの。頭や口のうまさや文章力だけでなくて、体力と目の付け所と交渉力と、5感を全てをフルに使うところが、TVの面白いところと、私は思う。結局キャピタルと呼ばれる議事堂を後ろにしょったところでケイティーバージョンの立ちレポを撮影。雪が氷雨に変わり、びしょぬれになって寒いの何の。マイクを持つ手がかじかんで、ケイティーが「ねえ。ほんとにここで撮影続行する気?」とまで言う。

1214teddystandupplanb雨にぬれたケイティーの立ちレポの後は、私バージョンのレポートを撮影。多分最後のアメリカ議事堂をしょったレポート。ここで撮らなければ女がすたるというもの。口は回らないし、震えるほど寒いがなんとか撮影終了。

も、燃え尽きた。。  寮に帰ると、ニュースルームでインタビューの書き起こし、ボイスオーバーの収録。サラとケイティーと私の3人でフルに稼動。夜になると、ワシントンABC地元局でインターンをしているケイティーが仕事に出かけていったので、サラと私で編集作業。

1214editingchinese猛烈な睡魔と空腹。そこでチャイニーズ、デリバリーを頼んで楽しく作業。写真はまだ力尽きる前に撮ったもの。編集作業中に私が夜中の2時ごろに力尽き、サラが残りの作業をし、あす朝の締め切りに何とか間に合わせるべく、がんばった。ほんとうに。。

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「プランB」を巡るFDAの決定について、ヒラリー・クリントン上院議員を独占インタビュー。

1214senatebuildxmastree我々の卒業制作にあたるVTRリポート企画、「Politics of Plan B ~緊急避妊薬プランBの認可を巡るポリティクス」のまとめ作業も大詰め。作業中のわれわれに、きのう朗報が入った。かれこれ1ヶ月も前からインタビュー交渉をしてきたヒラリー・クリントン上院議員の事務所から、待ちに待ったOKの連絡である。学友ケイティーと私の2人で、いそいそとインタビュー場所の上院議員会館ビルへ出かける。クリスマス休暇が近いので議会ビルにもツリーの飾り付けが美しい。

1214hilaryshakehandsヒラリーのオフィスの会議室に到着、セッティングを終了しいまかいまかと30分以上待った。そこに、若い女性秘書に伴われてヒラリー登場。ちなみにヒラリー事務所のスタッフはほとんどが20代後半から30代前半の若い女性である。写真はヒラリーと握手するケイティー。そこで私もヒラリーと握手。
「お会いできて光栄です。」
「あ、あなた9月のワインイベントの時にもお会いしたわね。覚えているわ。」
なんと、かのヒラリーが私のことを覚えていてくれた。以前サラと2人で、9月に突撃取材したときに、一度ヒラリーにあいさつをしたのだが、まさか覚えていてくれるとは。「ヒデキ感激」もとい「テディ感激」である。

1214hilarywide早速インタビューに取り掛かる。ヒラリーは30分で”ケツカッチン”(=日本のTV業界の用語で、30分経ったら終わりにして他の場所に行く、という意味)だからさっさと終わらせなくては。

BUチームQ・「セネター・クリントン、FDA(食品医薬品局)が「プランB」を処方せんなしで購入できる店頭販売認可を無期限に延期したことを、どう見ますか?」
ヒラリーA・「FDAは、医薬品が安全で効果的なものかどうか判断する絶対的な基準機関です。そしてもちろん、彼らは現代の最高水準の科学を基準にして判断をすべきなのです。しかしこの緊急避妊薬「プランB」についてだけは、FDAはイデオロギーにハイジャックされてしまった。プランBのオーバー・ザ・カウンター(OTC)販売については、 科学者や研究者達全員がその安全性を認めています。それなのに、行政当局がFDAに、薬局販売の認可をとりやめるように命令を下したのです。なぜならこの薬局販売を認可すれば、FDAは、法律に基づいてその科学的判断に基づいた行動をとらなければならないから。つまりプランBのオーバー・ザ・カウンター(OTC)販売を認可しないことは、科学を否定しているのと同じなのです。しかし、一方でFDAが仮にプランBのOTC販売を認可すれば、プランBに異議を唱える共和党ベースの人々が不快に思うことになります。つまり、これはイデオロギーとサイエンスを取り違えている状態といえるわけで、これは極めて危険なことだと思います。」

さすがヒラリー。のっけから、こちらが欲しかったコメントをびしっと言ってくれた。
--Sen. Clinton answer in English=“You know FDA is the gold standard for the entire world in determining whether the drug is safe and effective. And of course they should make their decision based on the best science available. With respect to Plan B, the emergency contraception, they have been hijacked by the ideology. ^All of the scientists and researchers who studied this issue have said that it is safe for it to be sold to adults over the counter, and yet the administration ordered the FDA not to make a decision. Because if they make a decision, they have to go with science, which is what they required to by law to do. If they make a decision that rejects Plan B, then basically they are denying science. If they approve it as they should, then the opponents who are part of the Republican base, will be upset. We are substituting ideology and science and I think that is very dangerous.”--

1214clintonupさらに質問。
BUチームQ・「行政当局がFDAにプランBのOTC認可を下さないよう命令した、とおっしゃいましたが、いったいどこからその判断は来ているのでしょうか?」
ヒラリーA・「それはブッシュ政権の一番トップレベルから下された判断だと思います。基本的には、彼ら(ブッシュ政権のトップレベル)がFDAにプランBのOTC認可を下さないよう命令したのです。GAO(会計監査院)が行った監査によると、FDAの人々がブッシュ政権から「OTC認可を下さないように」という指示を受けた、ともとれる記録があります。ですから、この判断は実にホワイトハウスから直接下されたのだと思います。これは、まさに政治的なたくらみの一部なのです。政治によって医薬品の安全性が左右されてはなりません。政治が科学を打ち負かすようなことがあってはならないのです。」

--Sen. Clinton answer in English=“I think that comes from the highest levels of the Bush administration. I think basically they have ordered the FDA not to approve this Plan B. And there was GAO study which seemed to suggest that the people in the FDA were told what they had to do, which they are not approving the drug…. So I think this comes straight from the White House. It is a part of the political calculation. We shouldn’t have politics determining the safety of our drugs; we shouldn’t have politics trumping science."--

ヒラリーは、同じ民主党のPatty Murray上院議員(ワシントン州選出)と共同で、FDAの決定を非難しその独立性に疑問を唱える声明を出していた。しかし、正直言って、ヒラリーの口から、直接ホワイトハウスを名指しで非難するコメントが取れるとは思っていなかったので、今回のインタビューには大、大、大満足である。共和党の保守派がむやみやたらに避妊ができるような薬を市販してもらっては困る、とFDAに圧力をかけた。それに民主党のヒラリーが異議を唱え、「待った」をかける。こんな見事な「政治・エンタープライズ・ストーリー」が出来上がりそうだ。課題の締め切り前日になってしまったが、インタビューの申し込みを受けてくれてよかった。

さて、こうしてはいられない。明日までに立ちレポを撮って、インタビューを編集し、ボイスオーバーをして。。と面倒かつ楽しい作業が山積みである。きょうの感激を胸に、前に進もう。


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Tuesday, December 13, 2005

カップケーキで祝うバースデー。

1214cakelove「”ケーク・ラブ(Cakelove)”、って店知ってる?すっごくおしゃれなんだよね。」こんなことを学友のエミリーちゃんから聞いたのは少し前。ワシントンという権威的な街にあって唯一、ヒップでおしゃれなストリート・カルチャーが根付くエリア、Uストリート・コリドー。その界隈にあるカップ・ケーキの店だそうな。師走感と課題の締め切り感が身を切るようなきょうこのごろ「きょうはあそこで、テディの誕生日を祝おうよね。」っつーうれしい理由で、繰り出した。

1214cakelovepplこの店、ほんとーにおしゃれ。茶色にブルーのラインのイルミネーションが入った看板をくぐると、ローテーブルやソファが並んで、ヒッピーみたいな服装をした、およそDCにそぐわない若者達が「だべって」いる。薄暗い照明に、ギターのフュージョン音楽などがかかって、居心地がいい空間。肝心の食べ物は、看板メニューのカップケーキが3ドルから。いろんなアイシングで、バリエーションが10種類以上ある。ただのカップケーキ、と思うなかれ。これが「スクラッチ」(粉)から作る手作りで、保存料や合成材料は一切使っていない。新鮮な卵と牛乳でできてるから、うまい。バースデー・ガールの私は学友のみんなにおごってもらって大満足。ちなみにサンドイッチやスープなど、お食事メニューもある。この「カップケーキ」アメリカ人ガールズの間では最近、なぜか手軽でお洒落な手作りスィートとして根付いているようだ。。

エリート弁護士だった若い黒人男性のオーナーが、「ケーキに対する愛を広める」ために作ったというこの店。もっと知りたい人は、ココをご覧あれ。

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アメリカで乱用広がるドラッグ、”メス”って?

アメリカのドラッグ乱用問題で、最近槍玉にあがっているのが「メス」。メスといってもオスメスのメスではない。メタンフェタミンという覚せい剤・興奮剤の一種である。日本ではヒロポンという商品名がある。この”メス”普通の市民が住むアパートやホテルの部屋などで簡単に製造ができることが、乱用や密売が増加する原因となっているらしい。

「NY州の下院議員らが提案した“メス”乱用を止めさせるための法案について、取材してほしい」きょうはNY州のローカルTV局からこんなオーダーが突然入ったので、シャーウッド・ボーラートなる共和党議員の事務所へサラと突撃。

事務所の待合室で、アポイントの時間を待っている間にふと顔を見上げると、そこには壁一面にNYヤンキースのグッズや写真やユニフォームやらのメモラビリアが飾ってあった。議員事務所というよりは“ベースボールの殿堂”のよう。
「わたしたち、ボストンレッドソックスファンには肩身が狭いね、サラ。」そう、ボーラート氏はもちろんNY州の下院議員なのでヤンキースファン。ボストンレッドソックスは宿態。氏の前では、レッドソックスのことはしゃべらまい、と心に決めたのに。
無事インタビューが終わった後ついつい
「ヤンキースグッズばかりですね、われわれボストンの院生には肩身が狭いです。あはは。。」とかなんとか口走ってしまった。笑って流してくれたけれど。。。

ところで、アメリカでは2004年に1万7000もの「メス・ラボ」つまりこの覚せい剤の私設製造ラボが摘発されたという。法案についてはここを参照のこと。

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Monday, December 12, 2005

CBSニュース・ワシントン支局を訪問!

1212cbskanbanワシントンポスト本社に続いて、きょうはミーハー・ツアー、いやいやメディア・ツアーを続ける。CBSニュース、ワシントン支局にやってきた。ダウンタウンにあるれんが作りのレトロな外観の社屋の中は、どんな感じなのか。早速見てみよう。

1212sarahatcbsdcCBSニュース政治部(ポリティカル・ユニット)でインターンをしていたクラスメート兼ルームメート兼、課題チームメートのわれらがサラ。彼女の職場はこんな感じ。意外とこぢんまり。

1212cbswashingtonmaster1Fにはマスター・コントロールとスタジオがある。ABC,NBC,ともども3大ネットワークの本社はニューヨーク。だから、収録・送出設備はそんなに大きくはないものの、それでも地方のTV局くらいの設備を持っている。

1212cbsbob_schiefferCBSニュースといえば映画「Good Night, Good Luck」でもおなじみ、由緒正しい「ニュースの殿堂」的印象を受ける。しかし、報道番組「60ミニッツ」で、「ブッシュ大統領の兵役逃れ疑惑」を巡る手紙が偽物だったことが批判されたことで、05年3月に看板アンカーのダン・ラザー氏が降板するなど、その報道に対する姿勢に疑問が投げかけられたことも事実。ラザー氏がアンカーを務めていた「イブニング・ニュース」は、当面の代役として政治討論番組のアンカーでベテランのボブ・シャイファー氏を起用した。写真がシャイファー氏バージョンの番宣パネル。

1212cbsfacethenationしかしシャイファー氏はもともと日曜の政治討論番組「Face the Nation」のアンカーである。この番組はワシントン支局で収録されている。

1212cbssarahanddogCBSの政治部ではなぜか社内写真の白い犬を飼っている。社員のマスコット的存在として可愛がられている。。。(名前は忘れました。すいましぇん。。)

1212cbsjoiechen貴社の記者が汽車で帰社して。。。なんちって。記者の席は、大部屋ではなく、それぞれが個室を持っているから驚きである。写真はアジア系では一番(と思っている)のCBSニュース記者、ジョエイ・チェンさんの部屋のネームプレート。ミーハー気分を存分に満たされた、CBSワシントンへの訪問でした。サンクス、サラ。

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ワシントン・ポスト本社を訪問。

1212washposthqきょうは学期末も押し迫っているのに、「ワシントン・ポスト」紙の本社を院生全員で訪問。写真がダウンタウンにどかんと建つ社屋である。

128wpostofficetate訪れたのは朝8時とあって、まだ誰もいない編集部をみんなで練り歩く。写真はローカル欄の「メトロ」紙面。いろいろな地域面が並んでいるところ。

1212wpostwriterdeskさすが、編集部は巨大。フロアぶちぬきで、「ブン屋」のにおいがぷんぷんする小汚い記者席がずらりと並ぶ。


1212wpostlecture今日、社会科見学じみた訪問をしたのはほかでもない。「ポスト」の人事部の人がわれわれ院生に会ってくれるというから、である。われわれ放送学科の学生はともかく、特に新聞学科の学生の視線が熱い訳だ。写真のオレンジのスーツを着た、インテリジェンス漂うアフリカ系アメリカ人の女性が「どのようにレジュメ(履歴書)やクリップ(これまでの取材記事)を送るのが採用のために効果的か?」について丁寧にレクチャーしてくれた。。。かといって、そんなにすぐにワシントンポストの記者になれる、というわけがないのであって。。。。

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Sunday, December 11, 2005

学期末ブランチ〜「プランBを受け取る女」の“ゲリラ的”資料撮影敢行。

1210sweethouse学期末.大学院がホテルでブランチを主催してくれた。課題の締め切りも迫っているし、ワシントンプログラム終了後はさっさと寮を引き払わないといけないしで切羽詰まっているので、ディナーじゃなくてブランチ。写真は寮のそばにあるとあるとある大手ホテルの廊下に飾られていた「お菓子の家」。本当に食べられる材料で出来ていた。

1211classmates2こうしてゆっくり日曜の朝ご飯をクラスメートと食べられるのも、これから先はもう無いかもしれない。話に花が咲いて、お腹もいっぱいになったけど、どこか寂しさ漂う12月の日曜日の朝。

1211planbprescriptionとはいえ、ぼやぼやしてはいられない。プランBの取材の撮影も大詰めで、きょうは資料映像を撮りにいく。写真はくだんの小児科医、ドクター・ジェンキンスに頼みこんでもらってきた正真正銘本物のプランBの処方箋。これを実際に使って、“性の「予期せぬエピソード」を持ち、一夜明けて妊娠の危険性を避けようとする悩める女性が薬局にやってきた”という資料映像を撮影しようという計画。

1211planbotcmodified。。ということでもちろんその“悩める女性”役はサラ。ゲリラ撮影なのでアポはなし。薬局側は断るに決まっているからだ。素人用にしてはでかすぎるデジタルカメラを持ち、何かいちゃもんをつけられたら「おいら、英語わかりませんですだ。日本人ツーリストですだー!」という言い訳を用意。そう、もちろんカメラマンは私、テディ。案の定、カウンター越しに、ちゃっかり撮影していると、薬剤師に「何を撮ってるか知らないけど、顔は映さないでくれ」と注意された。「学生のドキュメンタリーです。えへ。」とか笑いながら言い訳して、薬を受け取った後はダッシュで逃げた。あはは。

1211planbholdingということで、無事手に入れたプランBをなめるように撮影してたら、ブランチ食べてたはずがもう夕方。疲れたよいい加減。早く課題完成させたい、ホント。