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Friday, April 01, 2005

散骨サービス船長に聞く心のこもった葬儀とは~ボストン近郊一の広大墓地で立ちレポ

3・26(土)マサチューセッツ葬儀業界レポート・ロケ4日目。3「A Burial at Sea Maritime Funeral Services is owned by U.S. Coast Guard licensed Captain David Morin.」 こんなウエブサイトを見つけたのは、偶然だった。googleサーチで「マサチューセッツの面白い葬儀サービス」を探していて、ぶちあたった。そのサイト「A Burial at Sea」には、「US沿岸警備隊員のキャプテン・デービッド・モリンが、一家族ずつの心のこもった海上葬儀を手がけます。値段は195ドルから。」とあった。住所はマサチューセッツ州アックスブリッジ。ボストンから1時間だ。早速メールを打つと、”キャプテン”から返事があった!そして、よく晴れた土曜日のきょう、クラスメートのサラに運転してもらい、ご対面とあいなったわけである。お願いしたとおり、デービッド船長は、船長のユニフォームを着て、待っていてくれた。冬季のため、散骨サービスの現場を海で実際に撮影できないことがわかり、インタビューとブツ撮りのみの取材。。せめてもの雰囲気を出そうと、ユニフォーム着用をお願いをしておいたのである。

3海上葬儀とは、つまり、「火葬した故人の灰を海に撒く散骨サービス」のこと。海が好きだった故人のためにはよい思い出となり、墓地を買わない遺族にとってはローコストな選択肢、ということで、最近日本でも似たサービスを選ぶ人が増えていると聞く。デービッドさんの「A Burial at Sea」社の行っている葬儀サービスは、まず、彼所有のボート(写真)でロードアイランド州の沖まで行き、美しい灯台(写真)の見えるエリアで散骨をする。灯台があれば「遺族がいつでもこれを目印に、灰を撒いた場所まで帰ってきて、故人を偲ぶことができる(デービッドさん)」費用は、家族が故人の灰を郵送してデービッドさんに散骨を委託するサービスが195ドル、6人までが参加できる家族参加型のサービスの場合、595ドル。海上葬儀を終えたあとは、灰を撒いた場所の緯度経度日時などが入った「burial certificate」(写真)が発行される。

3デービッドさんにじっくりとインタビュー。”Usually during the service there are tears as their loved ones are departing for the last time. And it can be a moving experience. It is small and individualized services. And it’s just not a mass burial situation. If we happen to have two sets of ashes, we go to another location. I am not sure if this happening at large maritime funeral services”デービッドさんが散骨サービスをはじめたのは、ご自身の父親を、フロリダの大手散骨サービス業者に頼んで海上葬儀にしたとき、そのサービスに不満を持ったことに端を発する。「何組もの家族が、大きな船に乗って、いっせいに灰を撒くんだ。嫌だろう?故人一人ひとりが個性を持って生きてきたように、海上散骨も一組一組、dignityとrespectを持って行いたいと思って、自分なりの散骨サービスを始めたのさ。」これまでの顧客は過去3年で「several dozen」だそうだが、美しい夕陽の海の写真をあしらったホームページなどの効果もあって、評判は口コミで広がっており、「今新しいボートの購入を考えている。(デービッドさん)」

ところで、なんと、デービッドさんの奥さんであり、散骨サービスの共同経営者でもある奥さんのシェリルさん(結婚式写真の中央)は「Justice of the Peace」という無宗教の人のための「結婚認定人」という資格を持っていて、自宅でウエディング・サービスをやっている!。デービッドとシェリル=モリン夫妻は、ガーデンウエディングサービスのための広大な建物を所有するアックスブリッジ有数の地主らしい。小規模から100人の大規模なものまで、マサチューセッツのカップルを受け入れ続けて数年が経つという。「最近は散骨業もさることながら、結婚式業のほうも忙しくてね。(デービッドさん)」われわれが取材に行った日も、インタビューの1時間後に一組、カップルの結婚式が、デービッドさんのお宅でとりおこなわれた。結婚式から葬儀まで、人生の2大セレモニーを一度に手がけるモリン夫妻、恐れ入りました。。

IMG_0734ロケからの帰り道、どうしても散骨サービスのイメージ「夕陽の落ちる海」もしくは「光る水面」のイメージカットが撮りたくて、サラに無理を言って、ボストン・ローガン空港のそばまで車をとばしてもらった。午後4時。暮れ始めた夕陽が水面に反射して美しい。その向こうにはボストンの摩天楼が見える。いいカットが撮れた。

3さて、きょう午前中は、キャプテンに会いに行く前に、立ちレポ(stand-up)を撮った。私は2行以上の英語のせりふを覚えられない。最大がんばって、3行である。前日の晩、うんうんうなりながら、葬儀リポートの冒頭向けに、考え出したのが、これ。「The funeral industry is facing a reform. Families are thinking differently about how they want to honor their loved ones. Let’s take a look at funeral service trends in Massachusetts.」

んでもって、立ちレポをする場所はもう心の中で、決めてあった。"America's First Garden Cemetery”、「マウント・オーバーン墓地」である。マサチューセッツ一の高級墓地で、敷地内を車でドライブできるくらい広い。175エーカーの敷地内には川や池、丘があり、ガイド付き案内ツアーがあるくらいだ。しかしである。行ってみたものの、場所が決まらない。上の写真は、3箇所にわたって墓地内で、撮る場所を変えて、試行錯誤、たった12秒の「立ちレポ」に1時間半かけた際のコミカルな記録である。。

ーー(写真説明)①オーバーン墓地、②丘の上に上って立ちレポ撮ってみました、③②がいまいち決まらないので、平らなところで背景を変えて再度撮影、④「やっぱ何か良くないよね、サラ?」、⑤お隣の敷地に移動、⑥ピンマイクのケーブルセッティング中、⑦せりふを言いながら前に歩く、サラがそれにあわせてカメラをズームバック。「決まった?」、⑧「念のため、もうワンテーク、やっていい?」、⑨「やったー!セリフも決まったし、絵も決まり。喜びの踊り。」ーー

立ちレポ、それはブロードキャスト・ジャーナリズムの学生にとって、たった10数秒にかける芸術、である。。というか、TV局で放送はされないとしても、かっこよく、撮りたいじゃん?。。。ここまでくると、「大学院の成績とかはどうでもいいから、いいものを作りたい。」と、サラと2人でこだわりまくったロケの一日、なのであった。。

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Posted by: sexe | Monday, February 17, 2014 11:02 AM

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